NEMとは?基礎知識から価格チャート情報やオススメ取引所まで
NEMの現在の価格/チャート
NEMの現在の価格
NEMのチャート
NEMは2017年10月までは1XEM(ゼム)20円から40円で推移していましたが、11月から急騰し始め2018年1月には一時240円超えまで値上がりしました。
しかしビットコインの歴史的な240万円から60万円後半までの下落に引きづられ、NEMも急落していきました。そしてコインチェック流出事件も重なり1XEM50円台まで値下がりすることに。
これ以上の価格下落要因は考えられない状況で1XEM40円台にならなかったことから、NEMの底値は50円台の可能性が高くなりました。しかしNEM含むアルトコインはビットコインの価格に左右される傾向があるため、ビットコインの価格が下落すれば、今後NEMも50円を割る可能性もありますのでご注意ください。
【NEMの将来性】今後値上がりする?
筆者は仮想通貨はバブルでもなんでもなく、まだ始まってすらいないという考えを持っているので、今後実際にサービスや生活で使われる仮想通貨はだいたい値上がりするとスタンスです。(あくまで個人的な予想です)
となる重要なのはNEMは実際に使われる仮想通貨になるのかという点でしょう。筆者はNEMは将来性のある仮想通貨、プラットフォームであると考えています。ここではその理由をひとつずつ簡単に説明していきます。
理由1 NEMはコミュニティが強い
NEMはコミュニティの強いと言われています。NEMにおけるコミュニティとは
- NEMの開発を進める開発者または組織
- NEMのネットワークを維持する運営者
- NEMを実際に通貨として使ったりする利用者
の3者のことを指しています。
NEMの開発の中心的な役割を担っているのがNEM財団ですが、多くの仮想通貨プロジェクトと同じく財団が開発やマーケティングなどのすべての方向性を決めるわけではありません。
ここがNEMのコミュニティとして強い要素の1つですが、直接民主制のように大きな方向性を決める提案があった場合にはコミュニティ内で投票して決定します。
また後で書きますがNEMはPoIというシステムを採用しているため、実際にNEMを通貨として利用することにインセンティブが設けられています。PoSという一定量保持しているだけで通貨がもらえるシステムもありますが、NEMの場合はそれだけではなく通貨としてやりとりすることでランクが上がり通貨を貰えるシステムになっています。
ですのでNEMを使うという場を作り出そうという熱量が他仮想通貨より強いのが特徴です。
国内だけでみても渋谷にあるNEM含む仮想通貨支払いができる「NEMbar」や、NEMを使って開発されたフリマサイト「nemche」などNEMを使える場を増やす試みが増えてきています。
まだまだ発展途上の仮想通貨プロジェクトでは、利用者を含めた熱量が初期の普及のために重要なことですが、NEMは群を抜いてそのコミュニティが強いと言えます。
理由2 APIでNEMのブロックチェーンを利用できる
NEMはイーサリアムと同じようにスマートコントラクトが使えます。そしてNEMの場合は「API」を通してブロックチェーンにアクセスできることが大きな特徴です。
APIというのは今回の場合はNEMブロックチェーンとアプリケーションをつなぐものと覚えておいてもらえれば問題ありません。APIがあると開発者側としては簡単に対象の機能を使用することができる便利なものです。
イーサリアムの場合はイーサリアムのブロックチェーンを使ってアプリやサービスを作るのに「Solidity」という独自の開発言語を使う必要があります。
高いセキュリティの実現のためなど独自言語を使うメリットは多くあります。しかし多くのwebサイト、アプリエンジニア達はこの言語を知らないためブロックチェーンを使って何かやってみようと考えた時に、まず言語から勉強するというのはハードルが高いことは否定できません。
その点NEMを使って開発する際にはAPIという一般的な技術を使うことができるため、学習コストが少なくすみます。結果としてスマートコントラクトやブロックチェーンを使ってサービス、アプリ開発を検討するエンジニア達が最初に触れる可能性があると言えます。
デメリットと言えばNEMはセキュリティのためにAPIでアクセスする内部のソースコードが公開されていないことでしょう。ビットコインなど多くの仮想通貨はオープンソースになっていて、その内容は多くの人の目によって監視されることによって安全性が確保されている面もあります。
もちろんすべてのプロジェクトはオープンソースで行われるべきだという原理主義的主張は理解できますが、筆者としてはAPIという便利な技術を使う上で非公開の仮想通貨プロジェクトもあっていいと考えています。
理由3 ネットワーク維持のための電力消費が少なくエコ
仮想通貨、とくにビットコインが抱える問題に「無駄に電力使いすぎ問題」があります。
ビットコインが採用しているシステム「PoW(Proof of Work)」は、簡単にいえばパソコンが一斉に暗号を解き一番早くそれを解けたものに報酬としてビットコインを渡すというものです。
これにより分散化されたセキュリティ的に安全なネットワークが作られているのですが、このままビットコインが成長していくと世界の使用の電力の数パーセントはビットコインをマイニング(採掘)するために使われるという予測もされています。
今後ビットコイン以外の仮想通貨も成長していった場合に電力を使いすぎずに、安全なネットワークを維持する方法は求められると考えています。そのときにNEMが採用している「PoI(Proof of Importance)」が注目をあつめるかもしれません。
NEMの購入にオススメの仮想通貨取引所
zaif(ザイフ)
NEMを安く購入するときに使いやすいのがzaifです。zaifではNEMを取引所で売買できるので、販売所形式のところからNEMを買うよりも安く買える場合が多いです。
またzaif社長の朝山氏がNEM財団理事をつとめていることもあり、zaifにはNEM保持者やファンが多い印象です。
NEMを売買するならばおすすめの取引所です。
DMM bitcoin
2018年1月に運営開始のDMM BitcoinはNEM(ネム)を取り扱っています。
その特徴はNEM含むアルトコインのレバレッジ取引ができることです。NEMのFXができるのはDMM Bitcoinだけ(2018年2月現在)です。
NEMの基本情報
通貨単位 | XEM(ゼム) |
---|---|
最大供給量 | 8,999,999,999XEM |
現在供給量(※) | 8,999,999,999XEM |
アルゴリズム | PoI(Proof of Importance) |
ブロック生成時間 | 約1分間 |
公開日 | 2009年1月9日 |
公式サイト | http://nem.io/ |
ソースコード | https://github.com/NemProject |
ホワイトペーパー | https://www.nem.io/NEM_techRef.pdf |
※記事作成(2018年2月14日)時点
XEMとは
XEM(ゼム)はNEM(ネム)のプラットフォーム上でやりとりするための通貨です。
NEMの供給量
XEMは開発当初に希望する約1600人(正確には約1600メールアドレス)に配布されました。
約89億9千万XEMが最大供給量でこれ以上XEMが増えることはありません。
アルゴリズムはPoI
NEMはPoI(Proof of Importance)というアルゴリズムを採用しています。
コンピューターパワーや多くの保有通貨によって報酬が得られるアルゴリズムに対しての対抗軸として、PoIは実際に通貨を使ったりすることでランクが上がり報酬が得られる仕組みです。
PoWと比べて少ない電力やコンピューターパワーで高いセキュリティ、ネットワークを維持できる仕組みとされています。
ブロック生成時間は約1分間
NEMはブロック生成時間が約1分毎ですので、ビットコインの10分毎と比べると短いため送金スピードが早くなります。
まとめ
NEMはコミュニティが強く、関連サービスも作られやすい土台が整っているため今後の成長に期待できる仮想通貨です。
2018年は関連サービスやアップデートなど控えていますので、注目していきましょう。